
お菓子をはじめとする商品で、世の中へおいしさ、楽しさ、満足を提供する企業、不二家。創業100年以上のこのタイミングで、VI(ビジュアル・アイデンティティ ブランドの価値やコンセプトをビジュアル化したもののこと)のリニューアルを実施しました。D&AD Awardsやグッドデザイン賞も受賞し、高く評価されるリニューアルプロジェクトです。


ブランドを知り、
何を残すか。何を変えるか。
創業114年になる不二家。事業が拡大する中で、お店や商品ごとに、不二家の「マーク」が乱立していることが課題となっていました。お菓子のおいしさは進化させながらも、ブランドとしてのイメージを統一しようとしたのがVIリニューアルの背景です。不二家様の想いを世の中へ伝え、そして不二家様で働く皆さんも新VIのもとにひとつとなれるようなコミュニケーションの核をつくろうとしました。
そしてこのプロジェクトでは、D&AD Awardsやグッドデザイン賞などの賞を受賞しました。もちろん賞そのものは目的ではない。加えてVIのリニューアルは、単なるロゴの改定や見た目の変更でもありません。不二家様の社内コミュニケーションも、社外へ向けたコミュニケーションも設計する。VIを起点に、ブランドそのものをつくりあげていくプロジェクトでした。だからこそ広告賞をはじめとして、広く世の中に評価いただけたことは嬉しく思います。もちろん、そういったひとつの目的へ向けて、クオラス社内のコミュニケーション設計もプロジェクト成功のカギでした。みなで一丸となり、ブランドに貢献した事例となったのではないでしょうか。


プロジェクトの進行管理を担当しています。長年の取引で築いた不二家様との信頼関係を大切にし、プロジェクトを推進しました。コンセプト作成はチーム全員で協議し、方向性が固まった段階で各自の役割に応じて実務を進める体制をとりました。分業に偏らず協働を重視することで、専門性を活かしながら効果的に進行しました。
Credits
ビジネスプロデューサー:佐藤貴広・鈴木千尋・穂坂のえ
クリエイティブディレクター:大内健太郎






























クリエイティブディレクターとして、VIコンセプトの策定およびデザイン監修を担当しました。現行の不二家ブランドを深く理解した上で、保存すべき要素と刷新すべき要素を整理し、外部グラフィックデザイナーと連携してアウトプットに反映しました。ペコちゃんの口元をモチーフとしたスマイルマークは、社内外から高い評価を得ています。