
新人研修を終えた新入社員は、その後、それぞれのチームに所属して仕事を学びます。長く同じチームにいる人もいれば、別のチームへ異動になる人も。ではチームの中で、新人や若手社員の方はどのように学び、どのように成長していくのか。ビジネスプロデュースチームの部長と若手社員に語ってもらいました。


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梶本 陸斗ビジネスプロデューサー -
加福 有美子担当局次長 兼 部長
部長の加福さんと若手の私で対談、ということですね。ちょっと緊張します!
いつもどおりの私たちを知ってもらえたらいいんだから、大丈夫!楽しくやっていきましょう。
「やるなら楽しく」がチームらしさ。
梶本さんは入社2年目に異動して、私たちのチームの所属となりましたよね。異動してきて、今1年半くらいかな。
そうですね。入社して最初の1年は、イベント業務を中心に、幅広いクライアントを担当していました。ひと通り業務の流れがわかったところで、次は幅広いクリエイティブ手法を学びたくて。たとえばCMやデジタルなどの提案もできるようになりたいと考えていた時に、様々な案件を担当する加福さんのチームに加わることになりました。
当時、私たちのチームもちょうど20代の若手メンバーが少なかった頃。やる気ある梶本さんには、ぜひ加わってほしいと思いました。現在のチームは、9名。20代から60代まで幅広い年代が属していて、男女比も半々。バランスがいいと感じます。
20代30代の先輩には、仕事のちょっとした質問もしやすく、40代50代の先輩もフラットに接してくださる。とても雰囲気がいいですよね。「最近の若者はどこで遊ぶの?」なんて雑談しながら。
先日は1年目の新入社員が配属されてきたので、みんなでランチ会に行きましたね。
ランチや飲み会はよくありますよね。たとえばクライアント先へ訪問した帰りに、ちょっとご飯を食べて帰ろうよと誘ったり。
上司が飲みに誘うと、若手の方は断りづらいかなと心配してたんだけど……。むしろ梶本さんが積極的にみんなを誘ってくれますよね。
「広告の仕事ってもっと飲み会するんだと思ってたのに!」なんて冗談を言いながら(笑)。そういったランチや飲み会の楽しい雰囲気もありつつ、仕事も前向きに楽しむ人が多いと感じます。
モチベーションの高い人が多いですね。やるなら楽しくやろう、とみんな考えているのかな。


若手もベテランも
フラットに学び合う。
加福さんは部長として、どのようなチームづくりを意識しているんですか?
フラットに意見を言い合えるようにしたいと考えています。
加福さんは、ミーティングの際に積極的に話を振ってくださいますね。「どう思う?」と。若手も発言しやすくなるので、とてもありがたいです。
よかった。たとえばチームミーティングでは、「進捗の会」というのを開催しています。それぞれが担当する仕事について、みんなで話し合いたいことがあればテーマを提出して、意見を出し合う。
「こんなことで悩んでるんです」と相談すると、みなさんからアイデアが集まるから助けられています。先日も、とあるレジャー施設のキャンペーンでいい施策がないかと悩んでいたら、「こんなやり方はどう?」とフラットに提案してもらえて。ひとりで考えていると視野が狭くなってしまうので、他の方の視点を取り入れるのは重要だと感じました。
逆に、私たちのようなベテランメンバーも、梶本さんのような若手との意見交換に助けられているところは大いにあります。
そうなんですね! どんなことですか?
主には情報収集ですね。最近はフィルターバブルの影響で、何かを調べようにもどんどん自分に近いものへ閉じてしまう。そこに年齢も性別も違うメンバーから、「今これ流行ってるの知ってます?」と教えてもらえると、新しい刺激にも、勉強にもなります。


まずは考える。
自らドライブする習慣を。
加福さんは、メンバーの育成ではどんなことを意識されていますか?
いくつかありますが、まずは適切な目標設定ですね。クオラスでは、メンバーと部長で、半期に1度成果目標を、年に1度行動目標を定めます。成果目標は、わかりやすいところで言うと、売上のような数値の目標です。ただしこの結果だけで評価はしません。たとえばクライアントへの提案を何回行ったか、など数値の目標も決める。
結果だけでなく、過程も評価するということですよね。
そうです。この目標を、メンバーと部長が数回面談をしながら決める。双方納得できる難易度にすることが、適切な成長には大切だと考えています。
部長としては、メンバーにどのような成長を望んでいるんでしょう?
ビジネスプロデューサーとして、ビジネスを自らドライブできるようになってほしい。そして、クライアントのパートナーになってほしいと考えています。そのためには本人の主体性が大事。若手の方には、まずは自分で考える習慣をつけてもらおうと意識しています。
たしかに加福さんは、「まずは自分で考えてみてごらん」とよく言ってくださるんですよね。そうやって、たとえば企画を立てたら、企画者の意図を尊重したフィードバックがある。
そうですね。最初から上司がアレコレ指示すると、言われたことに応えることはできても、自分から提案することができなくなるから。その時々で本人が試行錯誤できるよう、遠くから見守ったり、さり気なくアドバイスしたり、関わり方を調整しています。


クライアントと同じ目線は
先輩・上司のアシストで学ぶ。
梶本さんは、今入社3年目ですね。振り返って、自分の成長を感じることはありますか?
まだまだだなぁ、と思うことばかりなのですが……。最近は、クライアントから「梶本さんの意見を聞きたい」と頼っていただくことが増え、成長を感じました。以前は間違えるのがこわくて中々自分の意見を言えなかったのですが、今は言える。チームでのフラットな意見交換で鍛えられたところもあるのかもしれませんね。
素敵なことですね。頼っていただきながら、「自分のクライアント」という意識が梶本さんの中で育ってきたのですね。
あとは、ひと通り業務もわかってきて、仕事の見通しが自分で立てられるようになってきました。この工程の次はこういう仕事が待っているから、先回りして準備するべきだ、と考えられる。一方でクライアントのパートナーには、まだなれていないと感じます。オーダーされたことに応えることはできる。でも、クライアント自身も気づいていない課題を解決することはまだ難しいですね。
それをできるようになるのが、まさに目指してほしいビジネスプロデューサー像ですね。クライアントのビジネスを成長させるためのパートナーになってほしい。そこは私たち上司や先輩のアシストも今後重要になると考えています。たとえば、クライアントの中期経営計画の読み方を教えるとか、重要資料を共有するとか。クライアントと同じ目線に立つための方法は、私たちが知っているからね。
そうですよね。ありがとうございます。
そうやって今後も、新しい領域へも挑戦を重ねていってほしいです。期待していますよ!




























今回は、クオラスのチームの雰囲気を知ってもらおうという企画。我々のチームが代表として選ばれました!