須磨海浜公園周辺の再開発に際して、エリア全体のブランディングから関わることのできた案件。単なる広告にとどまらず、よりクライアントの事業をともにつくることができました。とくに須磨シーワールドの開園プロモーションは、開演直前、そして細部までこだわることで、制作の過程までもチームにとって印象深いものとなったようです。
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大久保 研太郎第3ビジネス
プロデュース局
営業3部 -
石橋 航クリエイティブ局
事業全体も、小さなこだわりまでも。
大久保 : 須磨海浜公園周辺のエリアを再開発するにあたり、エリア全体のブランド設計についてご相談いただいたのがプロジェクトのきっかけです。今回はとくに、同エリア内にある須磨シーワールドの開園プロモーションに関して、取り上げたいと思います。広告というと、クライアントがすでにつくりあげたものに対して、「これを宣伝してください」と任されるイメージを持っている方も多いかもしれません。しかし今回のプロジェクトでは、まだエリアに何も完成していない段階からスタート。クライアントとともにゴール設定やブランド戦略をゼロから一緒に描くことができた。より深く事業に関わることができた事例です。
石橋 : 須磨シーワールドの開園に際しては、必要となるあらゆるコミュニケーションをクオラスが担当しました。園のロゴやテレビCM、新聞広告、駅貼りの広告など。事業そのものに携われる規模の大きさがある一方、クリエイティブとしては、制作物の過程まで楽しむことができたプロジェクトだったように感じています。とくに印象的だったのは、駅に掲載したポスターです。これはテレビCMと連動させて70種類ほどの海の生き物をイラストレーターの方に書いてもらったものなのですが、納品の直前、社内からふとアイデアが出ました。「登場する生き物の豆知識を、イラストに添えたら面白いんじゃないか」。いいね!となったものの、タイムリミットまでは時間がなく。クリエイティブチームみんなが協力して、海の生き物に関する知識を調べたのはいい思い出です。掲載された現地でポスターを見たら、小さな子どもが近寄って嬉しそうにポスターを眺め、豆知識の文章を読んでくれていたのは嬉しかったですね。諦めずにこだわり抜くことの楽しさを改めて知ったような気がしています。
チームで成長し、須磨シーワールドを日本一へ。
大久保 : 須磨シーワールドオープンの2週間前からは、現場に入ってバタバタでした。ずっとホテルに泊まって、開園準備。プレオープンイベントなどにも立ち会いました。本当に慌ただしかったので、クリエイティブやプランニングのみなさんにも現場の仕事をたくさん手伝ってもらいましたね。イスを運ぶ力仕事なんかも(笑)。今振り返ると、そうやってそれぞれが自分の仕事の範疇を超えて協力し合う、いいチームがつくれていたのではないでしょうか。クオラスが企業として掲げるValueに「Grow Together.(ともに成長する)」というものがあるんです。そのValueを体現するようなプロジェクトだったんじゃないかな。心通わせた仲間たちと頑張れました。結果として、開園日にお客様の笑顔を見れたときは泣きそうでした。
石橋 : このプロジェクトから学んだことなのですが「時間がない、は言い訳にならないぞ」と思いました。言い訳はしようと思えばいくらでもできるのですが、どうやったらやるかを考えれば、やれる方法はそれ以上にある。仕事に対する向き合い方を、立ち止まって考えるきっかけとなったプロジェクトかもしれません。須磨シーワールドは開園後、関西圏で想定以上の認知度を獲得しています。クライアントの満足も嬉しいですが、世の中が評価してくれた事実はやはり嬉しいですよね。もちろん開園はゴールではなくスタート。むしろ開園2年目は勝負の年だと思うので、ここからより注力していかなければなりません。次の合言葉は、「須磨シーワールドを日本一にしよう」ってこと。有言実行できるように頑張っていきたいですね。
Credits
Brand Producer = 佐藤貴広・大久保研太郎 (Business Activation Unit.)
Support Producer = 小林丈斗・鈴木千尋・佐々木晴空・𠮷澤航平・穂坂のえ (Business Activation Unit.)
Creative Director = 大内健太郎
Art Director / VI Designer = 木住野彰悟
Copywriter = 桜井奏
Art Director = 石橋航・伊藤綾野
Strategic Planner = 鈴木高広
Web Director = 田上秀朗
Media Planner = 幸坂登茂雄
Alliance = 西原美幸・池田沙耶
Event Produce = 藤本佳予子・岩元紀寿